BCBワクチンについて
結核を予防するためのワクチンにBCGワクチンがあります。
ときどきある質問で、「BCGワクチンを接種していれば結核にらないのでしょうか?」と聞かれます。
答えは、「BCGを接種していても結核に罹患することはあります。」となります。
それでは、何故にBCGを接種するのでしょう?
BCGワクチンはある程度は発症予防効果があります。そして、重症な結核である結核性髄膜炎や粟粒結核などの播種型結核に関しては、高い予防効果があるからです。突然難しい病名が出てきましたが、この結核性髄膜炎は重篤な後遺症が残ることがあり、粟粒結核は呼吸不全になることがあります。
結核に感染するのは良くないことですが、初期変化群肺結核では、適切な治療を行えば重症化することは殆どありません。肺結核になったとしても重症化しにくいのであれば、BCGは行った方が良いというのが現在接種されている根拠です。
BCGの有効性を調査する研究は多くあります。しかし、結果は有効という報告から無効と言う報告までバラツキがあります。このバラツキの理由としては調査そのものの問題もありますが、BCG接種の技術的な問題が考えられています。
予防接種に関しては誰が接種しても同様の効果が得られるわけではありません。残念ながら過去にはBCG接種の技術の問題、つまり接種の仕方の間違えがあって、再度接種が必要になったことがあり、新聞記事にもなっていました。
BCG接種が安全に確実に行えるのはやはり小児科・内科医ではなくて小児科専門医だと思います。ひきた小児科クリニックでは小児科専門医がBCG接種を接種しています。
BCGは乳児期に接種すべきワクチンです。これは結核性髄膜炎や粟粒結核のような重症型は乳児に好発するためです。新生児期の接種は本人の免疫能が不明のため避けたほうがよいですが、遅くとも12か月までに接種する必要があります。このため、現在では出生後から12か月までに接種することになっています。しかし、生後3か月以降の接種が勧められています。概ね6か月で接種するのが一般的です。他のワクチンとのかね合いもあるため、スケジュールに関してはお問い合わせてくだされば相談に応じます。
ご不明な点はひきた小児科クリニックにご相談ください。
ひきた小児科クリニック 電話0277-44-3040
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