三種混合ワクチンについて、四種今後ワクチンについて
三種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風の混合ワクチンです。
基本的なワクチンですので生後3か月を過ぎたら、ただちに接種を開始しましょう。
桐生地区では百日咳が発生しており、ひきた小児科クリニックにも百日咳ワクチンを接種していて百日咳に感染された方が受診しております。このようなときに予防接種をしていても百日咳にかかるのですか? という質問を頂きます。
三種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風ワクチン)をしていれば百日咳にならないわけではありません。
ひきた小児科クリックでも秋くらいから百日咳の方が何名か受診しておりますので、この地域は流行とまで行かないまでも散発しているようです。そして、当院に受診した百日咳に感染したお子さんは全員ワクチンを接種していました。
百日咳ワクチンをしても感染してしまうのならワクチンは必要かという話になります。
百日咳のワクチンに関して歴史的に振り返ると、昭和25年頃より百日咳ワクチンが始められ、39年より三種混合ワクチンが開始されて、それまで年間患者数が5万人をこえて、死亡者数も2000人を数えていたのが、急激に減少して昭和49年には患者数は200人、死亡者は無くなりました。しかしこの年にワクチンのトラブルで接種見合わせなどがあり昭和50年から54年に大流行が起きて3万人の患者と113名の死亡者が出ました。56年には改良ワクチンが開発されワクチンが普及して現在は患者数1500名程度まで減少しています。この歴史的事実だけでもいかに有効であるかご理解いただけると思います。
また、母胎からの百日咳の抗体は生後1〜2か月で消失するため乳児期早期から感受性があり、とくに6か月未満の乳児では重症化する危険性が高いです。生後3か月を過ぎたら、なるべく早くワクチンを接種することが望ましいです。
百日咳は幼若乳児で、無呼吸発作、けいれん、呼吸停止することがあり、合併症として肺炎や、脳炎、脳症を発症することもあります。私は普通の百日咳もたくさん診療していますし、百日咳により自宅で呼吸を停止したお子さんも診療したことがあります。これら方は幸い救命できましたがワクチンは必要であると実感しています。
四種混合ワクチンは上の三種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを加えたワクチンです。2012年11月1日より定期接種となりました。三種混合ワクチンと同様のタイミングで接種いたしますが、過去に三種混合ワクチン、ないしは生ポリオワクチン、不活化ポリオワクチンを1回でも接種された方は、三種混合ならびに不活化ポリオワクチンを接種することになっており四種混合ワクチンは接種する必要がありません(接種できません)。
ひきた小児科クリニック 電話0277-44-3040
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